あれから・・6年
梅が終わり桜までの春まだ浅いこの頃、
白いこぶしの花が美しく咲いていますね。
この時期、私には嬉しい出来事が起こります。
この日もそうでした。
ノックの音にドアを開けると、
懐かしい2つの笑顔が立っていました。

この春中学生になるので、報告がてら遊びに来た少年ふたり。
懐かしそうに教室に入って来ました。
“あの頃は大きく感じてたけど、意外と小さいねェ”と、ふたり。
“ン?何の事?”と私。
面影を十分に残し、心と体を大きく伸ばしたふたりの少年。
“こんなことして先生に叱られたっけ”
そうでしたそうでした・・・
“あっ、これ覚えてる!今でも踊れるヨ!”
教室には“ポテトチップス体操”のメロディーが流れていました。
野球少年のふたりの夢は、当然、プロの選手になること。
楽しい話に花が咲きます。
帰り際、“今度制服着てくるね”と、ひとりが言い、
“野球のユニフォーム姿も見せてあげようヨ”と、もうひとりが話します。
ひとりは立教、ひとりは慶應、学ぶ環境は違いますが、
こうして、自然体でいつでも会えるって素敵なことですね。
後ろ姿に手を振りながら、
マウンドに立つふたりの姿を想いエールを送りました。