スズメのお宿

“氷が張ってるよ”・・楽しそうに夫が話しかけてきました。

いつの頃からでしょう。
近くの鎮守の森に棲む鳥たちにと、
ウッドデッキのフェンスの上、ちょうど桜の木の枝が覆う辺りに
水を入れたお皿を毎朝置いています。

1年程前からはスズメたちが頻繁に立ち寄るようになり、
お米も置き始めました。
いつの間にやら始まった私たちの朝の日課です。

スズメのお宿

1合のお米を大勢のスズメたちが分け合って食べる姿を
そ-っと気付かれないよう窓越しに2人で眺め楽しんでいます。

どうやらスズメの社会は年功序列のようですよ。
エサを食べる順番や見張りなど役割分担がスムーズに行われ、
見る限り争い事はないようです。

ー満腹になったら、桜の木の枝でちょっとひと休みー
ー“ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ”ー

スズメのお宿は今日もかしましく賑やかです。

余談ですが、、、


スズメはとても警戒心が強く、
飼い慣らして芸を仕込むなんて出来っこないと思いがちです。
でも案外そうでもなさそうです。
映画「終身犯」を観るとそのことがよく分かります。
この作品は、アメリカで実際にあった話を
バート・ランカスター主演で映画化され1962年に公開されました。
粗野で不器用で・・殺人を犯し終身刑を受けた男が、
救いの無い独房生活の中で1羽のスズメに出会います。
スズメの存在は孤独だった男の心を癒し慰めてくれます。
スズメと心を通わせスズメに芸を教えるうちに
鳥の習性や病気にも精通するようになります。
学問になんの縁もなかった男が、
1羽のスズメを拾った事から鳥類の権威になるまでが描かれた感動作です。