赤い実

庭の桜の木に赤い実が生りました。
1cmにも満たない小さな赤い実です。

リビングのガラス戸の先、
サンデッキの脇に立つまだ若くて細い桜の木。
いつもそこにあるいつもの景色です。

3月4月と、私は忙しい日々を過ごしていました。

夫から、
“赤い実が生ったね”と声をかけられ、
初めてそのことに気付いた私。

いつも眺めているガラスの向こうの景色なのに。

そう言えば、
この桜の木が白っぽい花を咲かせた時も
夫に気付かされた私。

“桜の花、きれいに咲いたね”
《あー、ほんとうに! きれいですねぇ。》

“桜、すっかり散っちゃったね。”
《えっ!アラ いつの間に・・・》

“心”を“亡くす”と書く“忙”の文字。

そろそろ、
近くの鎮守の森に棲む小鳥たちが庭先に遊びに来る頃です。
小鳥のくちばしサイズに育った赤い実、
今が食べ頃ですよ。

(追記 5/21)

きました、きました
このページを書いた翌日の朝早く。

台所に立つ私の元に、そうっと夫がやって来て、
“きたよきたよ”

…そうっと‥そうっと…
ガラス越しに覗き見る2人。

いました、いました
赤い実を覗き込む2羽のヒヨドリ。
昨年、突然天国にいってしまったムーと同じ姿のヒヨドリ。

たくさん、たくさん 召し上がれ。